「天気が悪いと体調を崩す?知っておきたい犬の気象病」。【老犬ケア】

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天気が悪いと体調を崩す?知っておきたい犬の気象病

2022.01.25 (老犬ケア)

横になる老犬雨や曇りの日など天気が悪い日は不調を感じやすいという人の話を聞いたことはありませんか。犬も人間同様に天候や気圧の変化で体調を崩すことがあり、俗に「気象病」と呼ばれています。

そこで今回は犬の気象病について原因や症状、予防法について解説します。

■ 気象病とは?

気象病は気圧の変化や寒暖差などにより、自律神経が乱れることで身体に不調が悪影響を及ぼす病気です。
通常は天候など外界の変化に対応できる身体の仕組みになっているため、大きな変化は起こしません。しかし持病があったり、敏感な体質だったり、外界の影響を強く受ける犬の場合は、低気圧や湿気などで血圧や血行が変化し、不調を感じやすくなるともいわれており、老犬も注意が必要です。

■ 気象病の症状

気象病は具体的に以下のような症状を引き起こします。

・元気がなくなる
・食欲がなくなる
・関節の痛み
・アレルギー症状の悪化
・頭痛
・下痢
・便秘

てんかんや水頭症、肺水腫などの持病のある犬は発作がでやすく、体調が急変しやすいので注意が必要です。症状の悪化があれば、動物病院を受診するようにしてください。
そのほか、もともとお腹が弱い犬は下痢や便秘の症状が出やすくなります。ひざや関節が悪い犬は低気圧に高湿度、気温の低下はひざや関節の痛みが強くなるため、かかりつけの動物病院に対処法を相談しておくとよいでしょう。

■ 気象病の予防策

天気が悪い日も愛犬が健やかに過ごすための予防策をご紹介します。

・室内の温度と湿度を調整する
・刺激の少ない環境を作る
・消化のよい食事を与える

ストレスが少なく、心穏やかに過ごせるほうが、体調も整いやすくなります。愛犬が過度なストレスを感じないよう生活環境を見直すなど、無理をさせないような配慮を大切にしてください。
またどれくらいの気圧の差により体調を崩すかは、個体差があります。低気圧を知らせるアプリなどをチェックして記録をつけると体調のリズムを把握しやすくなり、体調管理に役立つでしょう。

■ まとめ

台風が多い季節でなくても、爆弾低気圧の発生や雨の日が続いたりすることもあります。特に持病のある愛犬や老犬はちょっとした外界の変化により体調の影響を受けてしまいやすいため、注意が必要です。
体調を崩す前に、普段からかかりつけの動物病院に相談しておくと、万が一のケースにも対応できるでしょう。

(医療監修:獣医師 先崎直子

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