愛犬の様子がおかしい!落ち着きがないときの原因や病気
2022.01.31 (老犬ケア)
愛犬がウロウロ、ソワソワして落ち着かない…。いつもに比べて様子がおかしいことに気づいた時、心配になる飼い主さんも多いはず。
そこで今回は、犬が落ち着かない時の原因や病気の可能性について解説します。
■ 愛犬が落ち着かない原因とは?
愛犬がソワソワしたり、落ち着きなく歩き回ったりする原因には以下のような原因が考えられます。
【ストレスや不安を感じている】
犬は精神的に強い不安を感じると、リラックスできず、落ち着きをなくすことがあります。
ストレスの要因はさまざまです。引っ越しなどによる環境の変化をはじめ、散歩が少ないことへの不満や来客時のストレスなどが考えられます。
【身体に痛みを感じている】
ケガをして、痛みを感じている可能性があります。犬はケガの痛みによって傷口を舐めるなどして落ち着きがなくなります。痛みの程度によっては、眠れないこともあるでしょう。
【興奮している】
興奮状態にあると、気持ちが高ぶって落ち着きがなくなることがあります。何かを期待したり喜んだり、警戒したりするときに見られるでしょう。
具体的には飼い主さんが帰宅した時やご飯の時間、散歩に出かける前などのシチュエーションが挙げられます。
■ 愛犬が落ち着かない時に考えられる病気とは?
あまりに落ち着きがない状態が続いている場合は、病気の可能性も考えられます。主に考えられる病気を紹介します。
【認知症】
高齢の犬に当てはまりやすいのが「認知症」です。
部屋の中をウロウロしたり、同じ場所をグルグルと回ったりする症状が見られます。また一度に眠る時間が短くなり、昼夜逆転したような生活サイクルの変化などの症状が現れることもあるでしょう。
【副甲状腺機能低下症(上皮小体機能低下症)】
副甲状腺機能低下症とは、副甲状腺から分泌されるパラソルモンと呼ばれるカルシウム濃度を調節するホルモンが何らかの原因で減少し、低カルシウム血症を引き起こす病気です。発症すると、震えや運動失調、神経過敏などの神経症状があらわれます。
【てんかん】
てんかんとは、発作的に繰り返される全身のけいれんや意識障害などの症状があらわれる脳疾患です。身体の一部のみに発作があらわれる「焦点発作」には、落ち着きがなくなったり、尻尾を追いかけてくるくる回ったり、よだれをたらしたりという症状が見られます。
◾️ まとめ
愛犬の落ち着きがなく、いつもと様子が違う場合、精神的な要因と身体的な要因、どちらも考えられるでしょう。なかには病気の可能性もあるため、あまりに落ち着かない状態が長引く場合は、獣医師に一度相談してみるとよいでしょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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