愛犬の視力が低下しても お散歩を楽しむアイデア
2022.03.08 (老犬ケア)
加齢などの原因で視力が低下してしまった老犬は、室内でも家具にぶつかったり音に過敏になったりすることがあります。そんな愛犬の様子を見て、散歩に連れ出すべきか悩む飼い主さんもいるかもしれませんね。
そこで今回は愛犬の視力が低下した時でも、お散歩を楽しむアイデアをご紹介します。
■ 散歩の方法を見直そう
愛犬の視力が低下したら、散歩に行く時間帯や散歩ルートを一旦見直してみましょう。
視力が低下したことで、外に出ること自体怖がる愛犬もいるかもしれませんが、少しずつ慣らしていけば以前のように散歩が楽しくなることもあります。
【明るい時間帯を選ぶ】
視力が低下するにつれ、暗い場所が苦手になってきます。薄暗い時間帯は、飼い主さんが思っているよりも、愛犬にとっては暗く感じているかもしれません。
散歩の時間はできるだけ明るい時間帯を選ぶようにしましょう。
ただし、目が悪くなると眩しすぎる場所や直射日光も苦手になってしまいます。紫外線は白内障を進行させる原因にもなるため、注意が必要です。
【散歩コースを工夫する】
愛犬の視力が落ちてきたら、散歩コースも自転車や車の往来が多い場所は避けるようにしましょう。思わぬ事故につながる恐れがあります。
道路を歩けなくても、公園や原っぱなど愛犬のお気に入りのスポットに連れていき、その場所で遊ばせる方法もあります。
【五感をフル活用したお散歩を楽しむ】
視力が低下しても、それ以外の感覚を頼りにお散歩を楽しむ愛犬もいます。
例えば飼い主さんが積極的に話かけることで聴覚を刺激し、飼い主さんの気配を感じながら安心して散歩ができるでしょう。
また体や頭を撫でるなど、スキンシップを通した飼い主さんとのコミュニケーションも重要です。体にやさしいハーネスを装着して、飼い主さんがリードコントロールをとってあげることも愛犬の安心感につながります。
■ 視力の低下が気になったらまずは動物病院へ
視力が低下すると不安を感じやすくなり、散歩に出かけたがらない愛犬もいるでしょう。なかには体を動かすこと自体、やめてしまう愛犬もいます。
そんなときは、必ずかかりつけの獣医さんに相談してみてください。目の病気に限らず関節炎や椎間板ヘルニア、心臓病などの病気が隠されている可能性もあります。
◾ まとめ
老犬になると体力の衰えのみならず、視力も低下して散歩に行きたがらない傾向にあります。しかしそのままではますます足腰が弱まり、寝たきりになってしまう可能性もあります。無理のない範囲で散歩に連れ出し、それでも様子がおかしい場合は、動物病院の受診をおすすめします。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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