犬と楽しむ雪遊び 準備や注意点を紹介
2022.12.05 (老犬ケア)
雪が好きな犬にとって、雪遊びは冬しか味わえない特別なイベントです。
お散歩や公園、最近ではスノードッグランのあるスキー場や、スキーやスノーボードを楽しめるスキー場もあります。
今回は、犬が安全に雪遊びを楽しむための準備や注意したいポイントをご紹介します。
■ 雪遊びの準備物
【雪遊び用のウェア】
寒さ対策をしっかりしましょう。犬は比較的寒さに強いと言われていますが、犬種や体の大きさによって寒さを感じる度合いが違います。特に、温暖な地域が原産国の犬種や、小型犬は寒さに弱い場合が多いので、注意が必要です。
雪が染みてこないように、防水・撥水加工されたウェアの着用をおすすめします。
【犬用シューズ】
雪の上では、犬用シューズを履かせて肉球を保護してあげましょう。肉球が長時間雪に触れていると、しもやけや凍傷になってしまいます。
また、積もった雪の中には木の枝やガラスや氷の破片が埋もれていることもあり、気付かずに踏んでしまうと怪我をすることがあります。
滑り止め機能や防水機能が付き、ベルトで固定することができるものもあるので、雪遊びに適したものを選ぶとよいでしょう。
肉球のほかにも耳たぶや頬、尻尾がしもやけになってしまうことがあるので注意しましょう。
【リード】
周囲の人に迷惑をかけないためにもリードを付けましょう。予備のリードもあると心強いです。
【犬用のサングラス、ゴーグル】
人間も長時間雪景色の中にいると、紫外線が白い雪によって強く反射されて眼球が炎症を起こしますが、犬は人よりも目線が低いので、より紫外線の影響を受けてしまいます。
犬の目を紫外線から保護するために、犬用のサングラスやゴーグルがあると安心です。
■ 雪遊びの注意点
【雪玉を予防する】
雪が被毛について雪玉ができることがあります。雪玉は放置しておくと体を冷やす原因になり、手の周りにつくとしもやけの原因となります。
また、雪玉がついたまま室内に入ると床が水浸しになってしまいます。
雪遊びの際には防水・撥水素材のカバースーツやレインウェアで、愛犬の全身をしっかり覆うことをおすすめします。特に長毛の犬は雪玉ができやすいので対策をしておきましょう。
【体調に気を配る】
愛犬の様子を見ながら遊びをコントロールしてあげるとよいでしょう。
珍しい雪に興奮して、愛犬が普段より遊びすぎてしまうかもしれません。特に老犬の場合は体力を消耗しやすいので、飼い主さんが気を配ってあげましょう。
【被毛を乾かす】
雪遊びのあとは、しっかりタオルドライをしましょう。雪玉がついている場合は、お湯などを使って少しずつ溶かしましょう。
濡れたままにしておくと、体が冷えてお腹や関節にも負担がかかります。特に、老犬は体温調整が苦手なので低体温に注意しましょう。
◾ まとめ
冬にしか体験できない雪遊びは、雪の中を喜んで駆け回る愛犬を見られるかもしれません。体調管理や安全対策を万全にし、愛犬と雪遊びを楽しみましょう。
楽しいと犬はついつい遊びすぎてしまうかもしれませんが、老犬の場合は体力を消耗しやすいので飼い主さんが気を配ってあげるとよいでしょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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