老犬用ドッグフード 選び方のポイントを紹介
2023.01.17 (老犬ケア)
老犬になると、基礎代謝や筋力低下など、体調に様々な変化がみられます。愛犬の健康面が気になり始めたら、年齢や体調に合った老犬用ドッグフードを検討してみてはいかがでしょうか。
ドッグフードには様々な種類がありますが、どのようなものを選べばよいのか迷ってしまいます。
今回は老犬用ドッグフードについて、選び方のポイントをご紹介します。
■ 老犬用ドッグフードの選び方
【ポイント1:対象年齢に合っていること】
年齢によって必要な栄養素が異なるため、年齢に合ったものを選びましょう。
老犬用ドッグフードは、少量でも必要な栄養素が確保できるように調整されています。形状や硬さも年齢に合ったものとなっています。
【ポイント2:原材料・成分】
老犬用ドッグフードは、健康や病気に配慮した成分が配合されていることが大きな特徴です。脂質や塩分、カロリーも成犬用のものと比べると低めとなっています。
愛犬の健康状態に合わせて、次のような成分が含まれているものを選ぶとよいでしょう。添加物が少ないものを選ぶと安心です。
◎関節や骨をサポートする成分(グルコサミン、コンドロイチン、カルニチンなど)
◎心臓や腎臓の働きを補助してくれる成分(タウリン)
◎被毛や皮膚にハリやツヤを出してくれる成分(アマニ油、EPA・DHA、オメガ6脂肪酸・オメガ3脂肪酸など)
【ポイント4:形状】
小粒〜中粒のドッグフードを選ぶようにしましょう。
小粒…消化能力の弱い犬や噛む力が弱くなった犬
中粒…よく噛みながら食べる犬や小粒だと丸飲みしてしまう犬
歯周病、噛む力や飲み込む力の低下、消化機能の低下など、犬によって健康状態は様々です。愛犬に合った粒の大きさを選んであげましょう。
【ポイント5:硬さ】
●ドライ 水分量10%以下
水分が抑えられている分、栄養価が高いです。食欲が旺盛な犬におすすめです。
●ソフトドライ 水分量25~35%程度
ドライとウェットの中間の柔らかさです。弾力があり臭いも強いので、食欲がないときにおすすめです。
●ウェット 水分量75%前後
水分量が豊富で柔らかいです。歯周病で痛みがある犬や、噛む力が弱い犬に適しています。低脂肪・低脂質のものが多いので、肥満気味の犬におすすめです。
単体で長期にわたって使用する際には、「総合栄養食」と書かれている栄養素的にバランスの取れているものを選びましょう。
■ 老犬用ドッグフードを食べてくれないときは?
老犬用に移行すると、味や形状の変化によって愛犬が食べてくれない場合があります。他の老犬用を試しても難しい場合は、無理して食べさせようとせず好んで食べるものを優先するとよいでしょう。
好き嫌いが激しい場合、成犬用を与えているうちに老犬用を少量与えて慣らしておくのも有効だと言われています。
◾ まとめ
犬に適したドッグフードは年齢や健康状態によって変化します。
老犬用ドッグフードは、老犬にとって必要な栄養が効率よく摂取できるため、老化を防ぎ健康維持に役立ちます。日頃から愛犬の体調や変化を観察して、愛犬の好みに合ったドッグフードを与えてあげましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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