「犬の花粉症とは?症状や家庭でできる対策を紹介」。【老犬ケア】

老犬ケア

  • 老犬ホーム
  • 老犬介護ノウハウ
  • 老犬介護用品

犬の花粉症とは?症状や家庭でできる対策を紹介

2023.03.03 (老犬ケア)

目を覆う老犬春になり、花粉症に悩まされている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
花粉が原因で生じる季節性アレルギー疾患、いわゆる花粉症は、人間だけではなく犬にも発症することがあります。

犬の花粉症は、人間のように鼻炎や結膜炎の症状が出ることは少なく、皮膚に症状が出ることが多いです。悪化すると痒みが増してストレスになるため適切なケアが必要です。
今回は犬の花粉症について、症状やご家庭できる対策について解説します。

■ 犬の花粉症の原因は?

花粉症は、植物の花粉が原因となって、アレルギー症状を起こす病気です。異物である花粉が体内に入った時に、排除しようという体の免疫反応が過剰に起きてしまうことで発症します。
花粉症の原因となる可能性のある花粉の飛散は春だけではありません。それぞれの季節ごとの花粉症は次のものが考えられます。

【春】スギ、ヒノキ(2~5月)、シラカバ、マツ(4~6月)
【夏】イネ科(茎が細く背丈の低い雑草類):ホソムギ、ギョウギシバ、セイバンモロコシ(6~9月)
【秋】キク科(ヨモギ様の葉で背丈の高い雑草類):ブタクサ、ヨモギ、アキノキリンソウ(8~10月)

アレルギーの原因は花粉だけでなくノミやダニ、食べ物など様々です。花粉症やアレルギーが疑われる場合には検査をするのも有効でしょう。
愛犬に特定の時期にだけアレルギー症状が見られる場合は、散歩コースに該当する植物が生えていないか確認しましょう。

■ 犬の花粉症の症状

犬の花粉症は皮膚に症状が出る事が多いと言われています。老犬は皮膚のバリア機能が低下することで皮膚に炎症が出やすくなるため注意が必要です。
以下のような症状や行動がみられたら動物病院に相談しましょう。

・鼻水、くしゃみ
・目やにが増える
・搔いたり舐めたりする
・地面に体をこすりつける
・皮膚の赤みや脱毛がみられる
・フケが出る
・ひっかき傷がある

痒みによって身体の一部または全身を舐めたり掻いたりする症状が見られます。舐める刺激でさらに炎症が広がるため、できるだけ早く治療してあげましょう。

■ 家庭でできる犬の花粉症対策

家庭でできる犬の花粉症対策をいくつかご紹介します。

【対策1:なるべく花粉に接触させない】
・花粉の飛散が多い時間の散歩や外出を控える
・お散歩の際は草むらを避けるようにする
・お散歩の際は犬の洋服を着せる
・飼い主さんが帰宅した際、家の中に花粉を持ち込まないようにする
・こまめに掃除をする

【対策2:ついた花粉を取り除く】
・散歩後は愛犬の身体を拭いてあげる
・こまめにブラッシングをする
・シャンプーの頻度を増やす
・空気清浄機を使う

【対策3:スキンケアをする】
・刺激の少ないシャンプーを選ぶ
・皮膚の保湿をする

◾ まとめ

人間にとっても犬にとっても花粉症はつらいものです。
犬の場合は人間のように症状を訴えることができないので、飼い主さんがこまめに皮膚や全身の状態を確認することをおすすめします。愛犬に花粉症が疑われる場合は、早めに動物病院を受診し、医師の指示に従いましょう。
ご家庭でもシャンプーやブラッシングなどのケアを適切に行うことで愛犬が快適に過ごすことができるかもしれません。

(医療監修:獣医師 先崎直子

老犬ホームをお探しの方はこちら

  • 北海道・東北の老犬ホーム
  • 関東甲信・北陸・東海の老犬ホーム
  • 近畿・中国・四国・九州の老犬ホーム

全国の老犬ホーム