タバコの誤飲に注意!犬のニコチン中毒について解説
2023.03.13 (老犬ケア)
犬にとってタバコは大変危険です。誤ってタバコを食べてしまうと、タバコに含まれるニコチンにより中毒を引き起こし、最悪の場合は命を落とすこともあります。
今回は、犬がタバコを誤飲したときの体への影響と、対処方法について解説します。
■ 犬のニコチン中毒の症状
ニコチン中毒とは、タバコを誤飲することで、タバコに含まれるニコチンが引き起こす中毒のことです。
ニコチンは、自律神経、脳の一部や脊髄、運動神経が筋肉につながっている部分などに作用し、消化器症状や呼吸器症状、神経症状などさまざまな症状が現れます。普段の生活でタバコが身近になくても、散歩中に誤飲することもあるため注意が必要です。
また、タバコが水溜まりに落ちている場合など、ニコチンが溶け出た水にも要注意です。体内への吸収スピードが早まるためさらに危険度が上がります。
■ 犬の花粉症の症状
ニコチン中毒になると、次のような症状があらわれます。
・興奮
・元気がなくなる
・ぐったりする
・大量のよだれを流す
・嘔吐
・下痢
・筋肉の震え
・脈が速い、または遅い
・不整脈
・呼吸が速い
・けいれん
・呼吸困難
・昏睡
・高血圧
・低血圧
ニコチン中毒は重症化すると呼吸困難を引き起こし、最悪の場合は命を落とすこともあります。
■ 犬がタバコを誤飲したときの対処方法
万が一タバコを誤飲した場合は、絶対に水を飲ませてはいけません。水を飲ませると体内にニコチンが吸収されるスピードが早まるため危険度が上がります。
食べた量が小量で特に症状が出ていない場合も、念のため動物病院での受診をおすすめします。その際、誤飲した時間・量・愛犬の様子を伝えるとスムーズです。
飼い主さんは落ち着いて対処しましょう。
ニコチンは食べた量が少量でも体調に影響が出ることがあります。特に持病のある犬や、子犬、老犬は注意が必要です。
■ タバコの管理には十分注意しましょう
タバコの誤飲を防ぐためには、まずは愛犬が届く場所には置かないようにしましょう。
飼い主さんがタバコを吸う場合は、傍で吸わないことも大切です。愛犬が興味を持ってしまうかもしれませんし、受動喫煙による健康への影響も心配です。
タバコが身近にない場合も、散歩中に興味を持って誤飲する恐れがあります。道端に吸い殻や灰皿代わりにした空き缶が落ちていたら近づけないようにしましょう。
◾ まとめ
タバコはほんの少し食べただけでも体調に影響が出ることがあります。特に子犬や老犬、持病がある犬は体力がないため、タバコに近づけないように配慮してあげましょう。
万が一食べてしまった場合は、水を飲ませないことがポイントです。症状が出ていない場合でも動物病院へ連れていきましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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