「犬の歯が折れたら?よくあるトラブルや対処法を解説」。【老犬ケア】

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犬の歯が折れたら?よくあるトラブルや対処法を解説

2023.05.09 (老犬ケア)

口を開ける老犬突発的な事故や硬いものを噛んだ時、犬の歯が折れてしまうことがあります。
老犬の歯は子犬の乳歯に比べると折れることは少ないのですが、転倒や衝突などの事故によって折れることもあります。
今回は犬の歯が折れる原因や対処法などについてご紹介します。

■ 犬の歯が折れたら?

飼い主さんが愛犬の歯が折れたことに気づいたら、病院へ連れて行きましょう。必要であれば、犬の歯の割れがわずかなら高度な歯科処置が可能な動物病院で、かぶせものなどで修復します。

割れが大きく歯の中心部にある歯髄(しずい)が露出すると歯髄炎になることもあります。
歯髄が出てしまった場合、そこに細菌が感染を起こします。時間が経つほど感染が広がりやすくなるので、すぐに病院へ連れて行きましょう。重度の場合は抜歯となることもあります。

■ 歯に痛みがあるときにみられる行動

折れた現場を見ていない場合などは、飼い主さんは愛犬の歯の異常に気付きにくいかもしれません。
犬が歯に痛みがある場合にみられる行動をいくつかご紹介します。

・硬いものを食べない
・食べ物を口から出してしまう
・片方の歯だけで物を食べる
・顔が腫れている
・口の周りに触られるのを嫌がる
・口を何かにこすりつける仕草を見せる

これらの様子が見られたら口の中を観察し、歯が折れた様子があれば動物病院に連れて行きましょう。

■ 歯が折れる原因

歯が折れる原因として多くみられるのは以下のものがあります。

・蹄
・犬用のガム
・おもちゃ
・ケージ
・骨
・石
・転倒

あまり硬過ぎる物はかじらせないようにし、事故や怪我に注意するようにしましょう。

■ こんなときはすぐに病院へ

次のような様子が見られたら、すぐに動物病院へ行くことをお勧めします。

【歯髄(しずい)が露出している】
歯髄は、歯の中心部にある神経や血管リンパ管が入り込んでいる組織です。歯が折れて歯髄が露出してしまうと細菌にさらされやすくなるため速やかな治療が必要になります。
歯髄に細菌が入り込むと、3歳以上の犬では24時間以内に歯髄炎をひきおこす可能性もあります。
特に老犬の場合は、歯髄炎を放置すると鼻や口の他の病気につながることもあるので注意が必要です。

【衝突や転倒によって他の部分も怪我をしている】
老犬になると、視力の低下によって衝突や転倒をしやすくなります。
顔や頭を打った場合は愛犬の様子を観察し、動物病院へ連れて行くようにしましょう。

◾ まとめ

犬は人間に比べて痛みを表面に出しにくいため、飼い主さんは歯が折れていることに気づかない場合があるかもしれません。日頃から愛犬の健康状態を観察し、口元を気にする様子や食事のとり方に異変はないか注意しましょう。
歯は折れた状態によっては抜歯となることもあるので注意が必要です。硬過ぎる物はかじらせないようにし、事故や怪我に注意するようにしましょう。
万が一歯が折れた場合は、すぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。

(医療監修:獣医師 先崎直子

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