老犬の体重減少 原因や病院へ行く目安について解説
2023.07.24 (老犬ケア)
老犬になると体調に様々な変化があらわれ、体重が減少することも珍しくありません。
老化による体重減少は心配ない場合もあるのですが、なかには病気が隠れていることもあるため注意が必要です。
今回は老犬の体重が落ちる原因や対策について解説していきます。
■ 老犬の体重が減少する原因
体重が減少する原因をいくつかご紹介します。
【筋肉量の低下】
老犬になると寝ている時間が増えます。日中の運動量が減ることで筋肉量が落ち、その分体重も落ちてしまいます。
筋肉量が低下すると日常生活で姿勢の保持が難しい場面が出てくるかもしれません。
食事の際に、器を台の上にのせてあげるとよいでしょう。
【消化機能の低下】
年齢とともに消化機能が低下するため、体重が減少することがあります。
普段通りの食事で下痢をすることが増えたときはフードが合わなくなっている可能性があります。消化しやすい食事に切り替えてみるとよいでしょう。
【ドッグフードが合っていない】
老犬になると、噛む力や飲み込む力が弱くなるため固いドライフードは食べるのが大変です。年齢や状態に合った形態のドッグフードに切り替えてあげましょう。
手作りのフードは細かく刻むなど調理方法も工夫するとよいでしょう。
【食事環境が落ち着かない】
老犬になると不安感が強くなったり、視力が落ちて音に敏感になったりということが影響を与えている可能性もあります。
愛犬が食事中に落ち着かない様子が見られたら、安心して食事を楽しめる環境を整えてあげましょう。
【病気】
老犬の体重が減少する場合、中には以下の病気が原因になっているケースもあります。
・口内炎や歯周病など口の中の病気
・腫瘍
・糖尿病
・腎臓病
・消化器疾患
・寄生虫
■ こんなときはすぐ病院へ
愛犬の体重減少が続く場合は、動物病院を受診することをおすすめします。
特に以下の症状がみられる場合は、診察の際に獣医師に伝えるようにしましょう。
・下痢
・嘔吐
・飲水量が多い
・尿量が多い
・食事量を増やしているのに痩せ続ける
・急激な体重減少
愛犬の体重減少の原因を飼い主さんが見分けることは容易ではありません。上記の症状がなくても心配なようなら一度動物病院に相談するようにしましょう。
◾ まとめ
老犬の体重減少の原因は様々です。心配ない場合もありますが、中にはがんや糖尿病、腎臓病などの病気が隠れている可能性もあるため、念のため動物病院で見てもらうと安心です。
普段から愛犬の健康状態を観察し、健康なときの体重を把握しておくとよいでしょう。
体重の減少がみられたら、食事の内容や飼育環境を見直し、健康的な生活を心がけるようにしましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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