老犬が吠えなくなった!考えられる理由について解説
2023.08.22 (老犬ケア)
犬にとって吠えることは、感情を表す大切なコミュニケーションのひとつです。
愛犬が以前よりも吠えなくなった場合には、老化が原因となっている可能性が考えられます。
今回は、老犬が吠えなくなる原因について解説します。
■ 老犬が吠えなくなる原因とは?
老犬が吠えなくなる原因をいくつかご紹介します。
【聴力の低下】
老化に伴い、聴力が低下して音が聞こえにくくなると、老犬はこれまで反応していた音に反応しづらくなり、吠えることが少なくなる場合があります。
【意欲や好奇心の低下】
老犬になりさまざまな刺激に慣れてくると、意欲や好奇心が低下する傾向があります。そのため、以前のように吠えて要求をしなくなります。
【身体能力の低下】
運動能力が低下すると、以前のように活動的に遊ぶ機会が減ります。遊びによる刺激や興奮が少なくなり、吠えなくなる場合があります。
【ストレス】
老犬になるとストレスを感じやすくなると言われています。ストレスによって無駄吠えが増えることもありますが、逆にふさぎこんで吠えなくなるケースもあります。
環境の変化にも適応しにくくなるので、愛犬や飼い主さんの生活環境が変化した場合には特に配慮が必要です。
ストレスの原因を取り除き、運動やコミュニケーションをとるようにしましょう。
【病気や体調不良】
病気や身体に不調があると、吠える元気がなくなることがあります。
また、呼吸器疾患などにかかると、声が枯れて吠えにくくなる場合もあります。病気や怪我が疑われる場合は、早めに病院で相談してみてください。
【安心できる環境で吠える必要がない】
犬が安心できる環境で、吠える必要がないと感じている場合には、吠えることが少なくなる場合があります。
また、飼い主さんと意思疎通ができていて気持ちや要求を伝えることができる犬は、あまり吠えない傾向がみられます。
犬が吠えなくなった場合、原因を特定して対処する必要があります。吠えなくなった以外に、以前と比べて体調や行動に変化がないかを確認してみましょう。
もし体調に変化が見られる場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
良い理由で吠えることが減った場合は心配ありません。愛犬との良い関係を続けていきましょう。
◾ まとめ
老犬が吠えなくなる原因は、老化によるものや体調不良などさまざまです。吠えなくなった原因を特定し、原因に合わせて対処することが大切です。普段から体調や行動に気になる変化がないか確認するようにしましょう。
気になる症状があらわれた場合は、できるだけ早く病院へ連れて行きましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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