「犬の低血圧に注意!症状や対策ついて解説」。【老犬ケア】

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犬の低血圧に注意!症状や対策ついて解説

2023.09.06 (老犬ケア)

くつろぐ老犬低血圧とは血圧が正常範囲を下回っている状態を言います。老犬は基礎疾患があることが多く、知らないうちに低血圧になっている場合があります。
人間の場合、低血圧はあまり重要視されませんが、犬の場合は病気が隠れている場合もあるため注意が必要です。

今回は、犬の低血圧について、原因や症状などをご紹介します。

■ 犬の低血圧とは?

個体差はありますが、犬の正常な血圧は最高血圧が100~150mmHg、最低血圧が60~100mmHgとされています。
最低血圧が80mmHg以下を持続している場合は低血圧とされています。

血圧は年齢や体の大きさによっても異なり、時間帯や季節によっても変動します。普段から愛犬の血圧を測定し、健康な状態の血圧を把握しておくことが大切です。

■ 犬の低血圧の症状とは?

低血圧になると、全身の内臓や脳に十分な血液を送ることができず様々な症状があらわれます。
具体的には次のような症状がみられることがあります。

・倦怠感
・むくみ
・皮膚の乾燥
・多飲多尿
・めまい
・失神
・脱力感

軽度の低血圧の場合には、飼い主さんが気づかないことも多いです。食事の量や活動量など、愛犬の普段の様子を観察するようにしましょう。
何かしらの要因で急激な血圧低下が起こった場合は、臓器が機能障害を起こしてショック状態になる場合もあります。すぐに獣医師に連絡して適切な治療をうけてください。

■ 犬が低血圧になる原因とは?

【薬の副作用】
薬の副作用で低血圧になることも少なくありません。薬を飲ませている場合は、血圧を測るようにしましょう。

【病気によるもの】
犬の低血圧は、別の病気の症状の一部として現れることがあります。内分泌系の疾患、心臓疾患、感染症、外傷、出血、脱水症状、アレルギー反応、薬物や毒素の摂取などが原因の場合もあります。
低血圧の原因を特定し、適切な治療を行うことが必要です。気になる症状がみられたら動物病院を受診しましょう。

■ 低血圧を改善するためにできること

【普段の血圧を把握しておく】
犬の血圧の測定は動物専用の血圧計を使い前腕や後ろ足やシッポで行います。定期的に動物病院で計測するようにしましょう。

【適度な運動をする】
適度な運動は、血液の循環が促進され、低血圧を改善することができます。
愛犬の体調や体力に合わせて、散歩や遊びを行いましょう。

◾ まとめ

低血圧は無症状の場合も多いため、飼い主さんは気づきにくいかもしれません。しかし、低血圧は病気の二次的な症状として現れることがあるため注意が必要です。
日頃から愛犬の血圧を把握し、低血圧が疑われたら早めに動物病院を受診してください。
ご家庭では、バランスのとれた食生活や適度な運動と休息をとり、血圧を正常に保つことが大切です。

(医療監修:獣医師 先崎直子

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