「秋に気をつけたい!老犬の呼吸器系疾患」。【老犬ケア】

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秋に気をつけたい!老犬の呼吸器系疾患

2023.10.13 (老犬ケア)

舌を出す老犬日が沈む時間が早くなり、徐々に気温も落ち着いて過ごしやすい季節となってきました。体を動かしやすい秋は、人も犬も、外出が楽しくなってくるのではないでしょうか。
こうした過ごしやすい秋だからこそ気をつけたいのが、呼吸器系の疾患です。

今回は、秋にかかりやすい呼吸器疾患について解説します。

■ 秋に呼吸器疾患にかかりやすいのはなぜ?

秋になると、真夏の猛暑とは打って変わって朝晩の気温が急激に低くなっていきます。日中との寒暖差によって、免疫力が低下しやすくなります。
また、ジメジメとした夏の湿った空気から、冬へ向かって湿度が下がり乾燥していきます。空気が乾燥すると細菌やウィルスが飛散しやすくなります。同時に鼻や喉の粘膜の機能の低下を招き、感染しやすくなるのです。
老犬であればなおさら、その影響は受けやすいと考えて良いでしょう。

■ 老犬が気をつけたい呼吸器疾患

人間にとってのインフルエンザのような季節性の感染症はありませんが、先に述べたとおり、免疫力の低下や空気の乾燥による粘膜の機能低下によって、細菌やウィルスに感染しやすくなります。
代表的な感染症は、「犬ジステンパーウイルス」「ケンネルコフ」といったものなどがあり、発熱やくしゃみ、鼻水、下痢、といった症状があらわれます。ひどくなると、気管支や肺へ影響を及ぼすことがありますので、注意が必要です。

■ 呼吸器疾患にかからないための工夫

「犬ジステンパーウイルス」「ケンネルコフ(の一部)」といった感染症は、いずれもワクチン接種での予防が可能です。忘れずに動物病院で接種することをおすすめします。
日常生活においては、次のような、空気や呼吸器に潤いを保つ工夫をしていきましょう。

【加湿器の活用】
室内では加湿器を使って空気の乾燥を防ぐことで、細菌やウィルスの飛散を抑えることができます。
愛犬の喉や鼻の潤いを保つためにも、加湿器を使うと良いでしょう。

【こまめな水分補給】
お散歩などの外出中や、帰宅後など、こまめに水分を補給することをおすすめします。

【食事の工夫】
ドライタイプのフードを愛犬に与えている場合は、水分を多く含んだウェットタイプのフードを混ぜたり切り替えたりすると、呼吸器の潤いをより保ちやすくなるでしょう。高タンパクの食事で体力をつけることも大切です。

◾ 最後に

秋は真夏の暑さで体力を使ったあとのため、より体調を崩しやすい季節です。より気温が下がる冬に向けての備えの季節でもありますので、しっかりケアしてあげたいですね。
くしゃみや鼻水の症状には秋の花粉症のケースもあります。咳が長く続いたり、様子がいつもと違ったりするときには、早めに動物病院で診てもらいましょう。

(医療監修:獣医師 先崎直子

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