老犬の夜泣きの原因は?チェック方法とともにご紹介
2024.02.21 (老犬ケア)
老犬の夜泣きで眠れない飼い主さんはいませんか?
夜泣きの原因がわからず、ときには睡眠不足になることもあるのではないでしょうか。放っておけば、愛犬にとっても飼い主さんにとってもつらい状態が続いてしまいます。
ご近所迷惑になっていないか、飼い主さんの周囲の環境への影響も心配です。
今回は、老犬の夜泣きの原因について解説します。
■ どうして老犬になると夜泣きをするの?
老犬の夜泣きの原因は、ほとんどが加齢によるものです。体力の衰えや精神的な衰え、中には病気を抱えている場合もあります。
病気が原因である場合は、以下のようなケースが考えられます。
【認知症 (認知機能不全症候群)】
認知症が原因である場合は、徘徊などの異常行動も出てきます。
【関節痛や床ずれなどによる痛み】
慢性的な痛みを伴う変形性膝関節炎などの病気や、横になる時間が長いことよる床ずれ。 このような病気が原因である場合は、速やかに動物病院で診てもらって対策を取りましょう。
また、以下のようなケースも考えられます。
【精神的な訴え】
老犬は目が見えにくくなっていたり、耳が聞こえにくくなっていたりします。特に暗い夜中には周囲がわかりづらく、不安になることがあります。
寝床が不快であったり、排泄に関する訴えで夜泣きをすることもあります。
【日中の睡眠】
体を動かす気力が衰えると、日中でも横になり眠っている時間が長くなります。すると日中に眠っていることで夜に眠れなくなるという悪循環に陥ります。
夜に安眠できないことで夜泣きをしてしまうのです。
■ 夜泣きの原因チェック
まず、愛犬に関節痛や慢性的な病気がない場合は、散歩や運動をすることで日中の睡眠時間を減らすようにします。
老犬の散歩や運動には、気分転換や筋力維持に効果があります。太陽の日差しを感じることで、体内時計を調整することもできるでしょう。
このような対応をしても夜泣きが治らない場合は、日中の睡眠だけが原因でない可能性があります。
体を優しく触るなどして関節に痛みはないか、皮膚に病気はないか、夜泣きと同時に徘徊をしていないかどうか、といったことを観察し、動物病院で相談しましょう。
◾ 最後に
眠る時間帯の犬の声は、飼い主さんの睡眠不足や精神疲労を招いたり、ご近所迷惑にもなったりします。早めに原因を知り、対策を取ることが大切です。
近隣へ騒音が気になる場合は、防音グッズを購入することや老犬ホームへあずけることも選択肢のひとつです。
昼間愛犬が休んでいる時間帯に昼寝をする、買い物に行くなど、可能でしたら愛犬の生活サイクルに合わせて行動することも、飼い主さんの負担軽減に繋がります。
事前にさまざまな選択肢を知っておくことで、飼い主さん自身の心のゆとりを持つことができ、愛犬に対しても余裕を持って接することができます。
無理をしないで、愛犬の夜泣きと向き合っていきましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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