子犬と老犬 一緒に楽しく過ごすための工夫とは?
2024.05.23 (老犬ケア)
先住犬がいる間に、新しい犬を迎え入れたいと考えた飼い主さんも多いのではないでしょうか。
多頭飼いにはメリットもありますが、デメリットもあります。
今回は、老犬と子犬を一緒に飼う場合に、両方が楽しく過ごせる工夫について解説します。子犬を飼い始め、老犬と一緒に生活している方はぜひ参考にしてみてください。
■ 子犬と老犬が一緒に過ごすメリット・デメリット
子犬と老犬が一緒に過ごすことに大きな問題はありません。もちろん犬同士の性格はありますので、相性は飼育を始める前に見極めが必要です。
子犬と老犬が一緒に過ごし始めたら、以下のようなメリット・デメリットがあります。
【メリット】
老犬:
子犬から遊びに誘われたり、楽しそうに過ごしたりしているのをみて、老犬が活動的になる場合があります。
子犬:
先輩犬が一緒に過ごすことで、生活ルールを学べます。
老犬の立ち居振る舞いを真似するようになるため、飼い主が厳しくしつけを行わなくても自然に身につけていく場合があります。
【デメリット】
老犬:
子犬は元気にじゃれついてしまうため、老犬にとってストレスになる可能性があります。また、体力面でも大きな差があります。
さらに、飼い主が子犬にかかりっきりになってしまうと精神的にもストレスを感じてしまうでしょう。
子犬:
子犬は老犬よりも体力があるため、老犬に合わせて過ごしていると運動不足になることがあります。無駄吠えや甘噛みにもつながる可能性もあります。
■ 子犬と老犬が楽しく一緒に過ごすために、飼い主さんができる工夫
老犬も子犬も一度飼い始めたら、大切な家族です。どちらも楽しく過ごすためには、飼い主さん側にも工夫が必要ですので、以下のようなポイントに注意しましょう。
・老犬、子犬がそれぞれひとりで過ごす時間を作る
子犬と老犬は体力面や精神面で大きな差があるため、一緒に楽しそうにしていたとしてもストレスを感じていることがあります。
そこで、老犬・子犬が一匹で過ごせる時間を作り、自由に過ごさせてあげましょう。老犬は、体力の回復ができ、子犬は運動不足解消に思いっきり遊べます。
・以前と同じような関わりを心掛ける
子犬は目が離せないことが多く、構ってしまいがちですが、先住犬である老犬からすると嫉妬をする原因となります。
そのため、老犬に対して、以前と同じように関わることを意識しましょう。それぞれが飼い主さんを独占できる時間を作ってあげることがおすすめです。
■ まとめ
先住犬がいる間に新しい犬を迎え入れる場合は、どちらもストレスなく楽しく過ごせるように工夫することが大切です。
老犬と子犬の相性が良くても、過ごし方にも気をつけなければ、かえってストレスになってしまうこともあります。愛犬の様子を注意深く観察し、それぞれに合った過ごし方を見つけていきましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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