老犬に歯石ができてしまったら?対処法を紹介
2024.05.30 (老犬ケア)
犬を飼う上で、日々のケアは愛犬の体調管理などにも繋がる重要なことです。その中で歯の手入れは難しいと感じる飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
どんなにケアを頑張っていても、歯石ができてしまうこともあります。歯石は、老犬になればなるほどケアが困難になる場合も出てきます。
今回は、老犬で歯石ができてしまった場合どう対処するべきかを紹介いたします。
■ 歯石が溜まってしまった場合の対処法
どんなに気をつけていても、歯石ができてしまう場合があります。
一般的に、歯石除去は全身麻酔を用いて行われます。老犬の場合は、負担も考慮して全身麻酔の処置を行うことが良いでしょう。
老犬になると、歯石だけでなく心臓病や腎臓病などその他の病気を発症し、全身麻酔による処置が難しくなる場合があります。完全に歯石を除去し綺麗に治療が可能な方法は、全身麻酔による超音波スケーラーでの処置になります。
歯が歯石による歯周病でぐらついてしまうのであれば、抜歯をすることも一つの方法です。
歯がなくなると、歯周病の原因菌は増殖できなくなるため、治癒はしていきます。しかし、歯がなくなることで、食事はしにくくなるためサポートが必要となる可能性もあります。
全身麻酔下での歯石除去が難しい場合は、歯周病の炎症を抑える薬やサプリメントを使用し、進行を抑える方法もあります。完治させるわけではないため、あくまでも進行を遅らせるだけになります。
■ まとめ
老犬での歯石除去は、健康や体力のことを考え早期に決断しましょう。また、歯石をきれいに掃除した後も、ケアを怠ってしまうとまた歯石はできてしまいます。
老犬の歯石は、健康にも影響を与える重要な要素です。日々のケアから見直していき、愛犬と健康的な毎日を過ごしていきましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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