「老犬とのコミュニケーション 大切な時間をより充実させる方法」。【老犬ケア】

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老犬とのコミュニケーション 大切な時間をより充実させる方法

2025.03.31 (老犬ケア)

撫でられている老犬老犬との暮らしは、これまで過ごしてきた時間の集大成ともいえる大切なひとときです。
シニア期に入った愛犬は、体力が衰えたり、感覚が鈍くなったりすることもありますが、飼い主さんとの絆はより深まります。

今回は、老犬との大切な時間をより充実させるために、コミュニケーションの重要性や、スキンシップの方法、簡単なしつけの復習についてお伝えします。

■ 老犬とのコミュニケーションの重要性

年齢を重ねると、愛犬は若い頃のような活発さがなくなります。しかし、心の中では変わらず飼い主さんとのふれあいを求めています。

老犬とのコミュニケーションを大切にすることで、安心感を与え、ストレスを軽減することができます。
また、認知機能の低下を防ぐ効果も期待できます。

老犬が飼い主さんの声に反応しにくくなっても、優しく話しかけることが大切です。
声のトーンを変えたり、ゆっくり話したりすることで、愛犬は飼い主さんの気持ちを感じ取ることができます。また、なでる、抱きしめるといったスキンシップも安心感を与える要素となります。
愛犬の様子をみながら、スキンシップを試してみましょう。

■ 老犬が安心する話しかけ方

以下のような話しかけ方を意識すると、老犬に安心感を与えられます。

〇 優しい口調
落ち着いたトーンで話しかけると、リラックスしやすくなります。

〇 繰り返し使うフレーズ
「いい子だね」「大丈夫だよ」など、日常的に決まった言葉を使うことで安心感を与えられます。

〇 名前を頻繁に呼ぶ
視力が衰えても、名前で呼ばれることで愛犬は存在を認識できます。

■ 認知機能の低下を防ぐ刺激の与え方

適度な刺激を取り入れることで、認知機能低下の防止にもなります。

〇 音のするおもちゃ
カシャカシャと音がするものなど、聴覚を刺激するアイテムを活用すると良いでしょう。

〇 匂いを使った遊び
フードを隠して探させるゲームなど、嗅覚を刺激して考えさせるのも効果的です。

〇 簡単な知育玩具
知育玩具を利用することで、より簡単に脳の活性化を促すことができます。

■ 老犬とのスキンシップの方法

愛犬とのスキンシップは、以下の方法を試してみましょう。

〇 マッサージ
優しく撫でながらリンパマッサージをすると、血行が良くなり、リラックス効果が期待できます。人と同様に、肩や首、足の付け根など関節がこわばりやすい部分をマッサージしてあげましょう。

〇 ブラッシング
毛並みを整えるだけでなく、スキンシップの一環としても効果的です。老犬もリラックスできます。

〇 アイコンタクト
視力が低下している場合も、近くでゆっくり瞬きをしながら見つめることで安心感を与えられます。

■ 散歩中にできるコミュニケーション

老犬にとって散歩は、運動だけでなく、気分転換の大切な時間です。
若い頃のように長距離を歩くのは難しくなりますが、短時間でもコミュニケーションを取りながら楽しむことができます。体調を見ながら、散歩の時間やコースを調整しましょう。

〇 ペースを合わせる
若い時ほど早いペースでは歩けなくなっていることもあるため、無理に歩かせず、老犬のペースに合わせてゆっくり進みましょう。

〇 声をかける
散歩中も「楽しいね」「気持ちいいね」と優しく話しかけることで、安心感を与えられます。

〇 立ち止まる時間を作る
周囲の匂いを嗅がせることで、刺激になり脳の活性化につながります。

〇 ふれあいの時間を増やす
散歩の途中で座り優しくなでることで、安心感を与えながら絆を深めてみましょう。

■ 老犬でもできる簡単なしつけの復習

老犬とコミュニケーションをする上で、しつけも大切なポイントの一つです。
しつけは、老犬になっても続けることで生活の質を向上させることができます。以下の簡単なしつけを忘れないように取り入れてみるのがおすすめです。

〇 「おすわり」「待て」
短時間のトレーニングを行うことで、脳の刺激にもなります。

〇 トイレの見直し
老犬になるとトイレの間隔が短くなることも多く、成功したらしっかり褒めてあげましょう。

〇 名前を呼ぶ
耳が遠くなっても、名前を呼んでアイコンタクトをとる練習を続けることで、愛犬に安心感を与えられます。

■ 老犬との思い出作り

老犬との時間を大切にしながら、特別な思い出を作ることも大切です。
一例として以下の方法を参考にしてみてください。

〇 写真撮影
愛犬の自然な表情を撮影し、アルバムを作ることで思い出を形に残せます。

〇 手作りのプレゼント
愛犬の名前入りのベッドや、おもちゃを手作りしてみるのも楽しい時間になります。

〇 特別なお散歩コースを巡る
思い出の場所を訪れることで、飼い主さんも愛犬も楽しめます。

〇 マッサージタイムを増やす
毎日スキンシップをとりながら、愛犬と穏やかな時間を過ごしましょう。

■ コミュニケーションで大切な時間を

老犬とのコミュニケーションは、飼い主さんにとっても愛犬にとってもかけがえのない時間です。優しく話しかけ、スキンシップを大切にしながら、散歩やしつけを通して絆を深めましょう。
そして、思い出作りを楽しみながら、愛犬との毎日をより充実させてください。

愛犬との時間は限られていますが、今を大切に過ごすことで、かけがえのない思い出を増やすことができます。ぜひ、今日からできることを始めてみてはいかがでしょうか。

(医療監修:獣医師 先崎直子

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