介護例1 ブラッシング
ブラッシングは清潔を保つだけでなく、血行促進も期待できます。
ブラッシングを嫌がらないよう、若いうちからブラッシングの習慣をつけておくことをお勧めします。
寝たきりの場合、皮膚が弱くなっているので注意深くブラッシングし、皮膚に赤みがある場合はブラッシングではなく、マッサージなどでやさしく、血行促進をはかってください。
介護例2 シャンプー介助
シャンプーは老犬にとって負担の大きいものです。
シャンプーの時間を短くする、滑りづらい環境を整えるなどの配慮が必要です。
寝たきりの場合は、すのこの上に寝かせて、頭を少し高くした状態でシャンプーをすると、顔に水がかかりづらくなります。
無理は禁物なので、体調の悪い時は無理にシャンプーせず、水洗い不要のフォームやウェットティッシュなどで体をきれいにしましょう。
介護例3 掻く、舐める
皮膚病疑いがあるので、早めに獣医師に診せることをお勧めします。
冬場は乾燥によるかゆみも出やすいので、加湿器などを使い、適度な湿度に保つことも重要です。
皮膚病はアレルギーによるもののほか、ノミ、ダニなどが原因になることもあるので、適切なブラッシングやシャンプーを行い、予防することが大事です。
介護例4 毛が抜ける
老犬になると被毛は薄くなる傾向はありますが、地肌が見えるほどの薄毛、一部だけが脱毛する場合は病気を疑いましょう。
高齢犬の場合、内分泌系の疾患で皮膚に異常が現れるケースもあります。
いずれにせよ、獣医師に診せることをお勧めします。
ストレスや栄養状態の悪化によって脱毛する場合もあります。老犬になると環境の変化に弱くなるので、生活環境や食事などを急激に変えないなど、愛犬のストレスを減らしましょう。